確定申告作業を煩雑にすることなく終わらせるためには、領収書や請求書等の書類の残し方が一番重要です。
以下のように集めると、最低限の手数で効率よく書類を残すことが出来ます。
まず、売上書類を入れるクリアファイルと、経費書類を入れるクリアファイルの二つを用意してください。
1.売上に関するもの
領収書の場合は、領収した金額に丸印を付けて下さい。(金額に丸印を付けることで、帳簿付けがとてもやり易くなります)
請求書の場合は、控えを残しておき、請求金額を回収した後、請求書控えに、回収日と回収金額(振込手数料差引後の金額)を明記して下さい。金額は丸印をしておくと、後で分かりやすくなり良い感じです。
以上の書類を売上書類を入れるクリアファイルに保存しておきます。日付順に並び変える必要はありません。
これだけしておけば、クリアファイルの丸印金額の合計が、一年間の売上と一致することとなります。
税理士に帳簿付けを依頼されている場合は、クリアファイルの書類を送付ください。
クリアファイルに売上書類の入れ忘れ、二重入れ(請求書と領収書があるものは特に注意!)には十分注意してください。
2.経費に関するもの
経費である領収書、請求書を入手したら、経費となる金額に丸印をして、経費を入れるクリアファイルに入れていってください。領収書の全体の買い物のうち、この金額が経費という場合は、該当する金額にのみ丸印をして下さい。
領収書や請求書が入手できない経費、例えば、月極駐車場、サブスク、電話代などは、引落のある通帳のコピーを取って、該当する金額に丸印を付け、経費を入れるクリアファイルに入れます。
現金で払っており、手元に領収書などが全く残らないものは、手書きのメモで結構ですから、支払日・相手先・そのお金で何を買ったか・支払金額の四つを記載して、経費を入れるクリアファイルに入れます。
入れた書類を日付順に並び変える必要はありません。
これだけしておけば、クリアファイルの丸印金額の合計が、一年間の経費と一致することとなります。
税理士に帳簿付けを依頼されている場合は、クリアファイルの書類を送付ください。
クリアファイルへの入れ忘れや、二重入れには十分気を付けて下さい。
3.売上と経費以外に確定申告で必要となる書類があります
以下、リストアップしております。
これらの書類が届いたら、売上や経費とは別のクリアファイルとして、確定申告用書類入れクリアファイルを用意しておき、入手した傍からクリアファイルに入れていくと良いです。
入手した都度、残していくようにしないと、確定申告直前で探し回ることとなります。また、以下の書類は、納税額が大きく変わるものでもあります。
届いた書類を別の場所に保管したり、ほったらかしにしないよう気を付けて下さい。
税理士に依頼されている方は、クリアファイルに入れたこれらの書類を送付ください。
4.他に必要となるもの
決算用書類として、売掛金や棚卸に関する書類が必要となります。ただ、こちらは年末時に考えれば良いものでありますから、普段は書類の用意は忘れてしまっても問題ありません。