下請に向けて開催するインボイス説明会の冒頭でいうべきこと

下請け業者である免税業者向けに説明会を開催する企業も増えてきました。

説明会を実施する際は、冒頭で次の2点を伝えるようにした方が良いでしょう。

・インボイスを発行しない業者へは値引きを実施するかどうか

・インボイスを発行しない業者とは今後取引を継続するかどうか

免税業者にとって最大の懸念であるこの2点を冒頭で明示することによって、各下請先がインボイス制度を我が身のことと捉えることができ、その後の説明も話を聞く態勢になると思われます。

 

インボイス制度の概要を説明会の冒頭から時間をかけて長々と行うことは控えた方が良いでしょう。そこで集中力が奪われてしまっては、最も大切な値引き云々の話が消化不良となってしまいます。

そもそも税の専門家とは言えない自社の経理部門が、免税業者や下請けに対してインボイス制度の説明会を行うことにいくばくか無理があります。

「値引きをするかしないか」だけをはっきりと明示し、制度の説明は税務署の説明会を案内する方針の方が無難だと言えます。

 

当事務所はインボイスに関して出張説明など行っております。

ご用命あればお申し付けください。